私の分も歩いて地雷被害者支援の筋ジス作家が作品展

2010816

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自宅のパソコンで絵を描いたり、歌を作ったりする実幸さん=日田市大山町東大山

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会場入り口には、作品展テーマの「ほほえみ〜小さな夢をひとつずつ」が張られている=日田市大山町

 難病の筋ジストロフィーと闘いながらパソコンで作ったカレンダーの販売益金で地雷で足を失った子どもに義足を贈る活動を続けている日田市大山町東大山、河津実幸(まみ)さん(23)が、これまでの作品を集めた「実幸の作品展」を同市大山公民館玄関ロビーで開いている。31日まで。

 実幸さんは難病と闘いながら毎日の生活で感じたこと、経験したことをパソコンで絵にしたり、歌にしたりしている。カレンダー作成は2004年から。07年2月にはカンボジアのアンコール小児病院も訪れた。

 公民館ロビーの作品展には毎年のカレンダーやカンボジア体験記、講演した小学校との交流記録などが展示されている。小中学校、養護学校高等部時代の詩や絵、書道などもある。06年から同館ロビー展を企画している江田通徳館長(68)が実幸さん側に勧め、実現した。実幸さんにとって「作品展は初めて」という。

 実幸さんはあいさつ文で「本で地雷のことを知りました。私は装具をつけても歩けません。だけど地雷で足をなくした人は義足をつければ歩けるようになる。だから『義足を作ってあげたい』、そして『私の分も歩いてほしい』ということが私の夢になりました」と書いている。

 作品展のテーマは「ほほえみ〜小さな夢をひとつずつ」。「小さな夢を実現すると、次にすこし大きな夢が出来てくるからです」。実幸さんの夢のひとつが来年2月のベトナム旅行。「ベトナムでドクさんとドクさんの子どもに会いたい。そのあとカンボジアにも行きたい」

 今、実幸さんは来年のカレンダー作りにも取りかかっている。「1月の絵はトラからバトンを受け取るウサギの絵にしようか、と思っています」(堺謙一郎)